イコンタ同盟

This is love.

ジムニー

JB64ジムニー

気づけば、納車から1年と4ヶ月が経とうとしている。

 

今日は、ジムニーの「レビュー」だけではなく、ジムニーに寄せる俺の思いを語らせてほしい。

 

さぁ、まず何から話そうか。

 

クルマのスペックについてはネットでいくらでも調べられるので省略する。

 

納車は2018年11月。

現在2020年3月。

 

平成から令和になり、2020年開催予定だった東京オリンピックは、世界的流行をみせる新型コロナウィルスにより、2021年に延期されることになった。

 

誰も予想しなかった未来を、今、私たち人類は体験している。じわりじわりと近づいてくる恐怖は、もうテレビの中の海外のフィクションではない。

気づけばもうすぐそこまできている。

 

しかし、未来がどうなるか分からないからといって、悪いことばかり起こる訳じゃない。

この現状を打破する治療薬や予防薬が、きっと、開発されるはずだ。

そうだと信じたい。

 

この情報社会の中に生きる私達は、一体何を基準に真偽を見極めればいいのか分からなくなるときがある。

ネットやSNSの悪い点は、たびたび簡単にテレビで取り上げられ、何の責任も持たないコメンテーターに、やはり責任感のないコメントをされ、最終的には安易な着地点に落ち着く。

 

テレビとは一体何だろうか。放送とは。映像とは。エンターテイメントとは。

 

そろそろみんな気づき始めてるんじゃないだろうか。

 

どこかの波乱万丈らしき大家族を取材し、放送したところで

クイズ番組で東大生が超難問をクリアしたところで

タレントが注文した料理の値段がいくらなのか分かったところで

 

一体、俺の人生に何の影響があるというのか。そんなものは、俺にとって価値はあるのか。

 

YouTubeがある。NetflixAmazon prime videoもある。

欲しい情報はインターネットで得ることができる。

もうすぐ、テレビの時代は終わる。

 

では、自動車はどうだ?

 

アメリカではTesla Mortorsが電気自動車を開発、販売している。

日産もLEAFという電気自動車がある。

テスラを見かけたことはないが、リーフなら、割とよく見かける。

電気自動車には、近い将来、実用的な完全自動運転技術が開発され、搭載されるだろう。

試験的に運用し、街中で見かける日もそう遠くないかも知れない。

 

日本では、NTTドコモが3月25日から5Gサービスを主要都市で開始した。

これによりAI、Iot、ブロックチェーン等の技術は超加速をしながら、爆発的にひろがり、つながるだろう。

 

つまり、私達の生活は劇的に変化する。

 

車を「買う」という時代も終わると言われている。

動画配信サービスのように、例えば、月額1万円でクルマに乗り放題。

顔認証システム。キャッシュレス。

これらに併せ、電気自動車、自動運転技術。

 

とんでもない時代がやってくる。

 

 

これらの技術は、きっと人類を幸せにしてくれるだろう。

完全自動運転技術は、渋滞を、交通事故を激減させ、さらに高速移動を可能とする車両も開発されるだろう。

 

しかし、どんなに便利になっても、忘れたくないものは必ずある。

 

不便の中にある心地よさ。

 

それは、クルマの運転だ。

 

前置きが長くなりすぎたが、ジムニーのエンジンは縦置きだ。

 

俺はこのクルマに20年は乗るつもりだが、20年後、クルマを取り巻く状況はどうなっているだろうか。

完全に電気自動車しか存在しない世界になっているだろうか。レシプロエンジンを搭載したクルマは存在しているだろうか。

当然2020年よりも排出ガス基準は厳しくなっているだろう。

と、なれば。

俺が今乗っているジムニーは、超高燃費のオンボロに成り下がっているはずだ。

まぁ、そんな未来も悪くはない。

 

おそらくJB64は、純粋なレシプロエンジンを搭載した最後のジムニーになるだろう。

数年のうちにマイナーチェンジが施され、ジムニーハイブリッドなんてのも登場するかも知れない。

 

 

以前乗っていたミラジーノから、クルマの買い替えを検討し始めた頃、最初からジムニーは候補に挙がっていた。

新型ジムニーが開発中との噂もあり、毎日毎日ネットで情報を探っていた。

そして、

工場内のリーク画像

関係者お披露目の画像

敷地内に並ぶジムニーの画像

予約開始の情報

 

正式に新型発売のアナウンス。

 

マジかよと思った。

待ちに待った新型が、ついに、、、!

 

ある日、何気なくテレビを見ていたら

 

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ジムニーがゆっくり近づいてくる

 

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Nobody But Jimny

 

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スローモーション

 

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ゆっくりと丘をくだる

 

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水しぶきを立て、荒々しく走る

 

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Jimny

 

なんだこのCM

めちゃくちゃカッコいい。今まで見たことある車のCM史上、ぶっちぎりで一番かっこいいCMだ。

音楽も最高。

ジムニー CM」で検索してね。

 

映像制作やCMについては詳しくないから語れないが、このジムニーのCMの何がいいかって

 

まずタレントを起用していない。

これにより、そのタレントや俳優が持つ印象を微塵もクルマに塗っていない。

 

次に、誰も喋っていない。

車の機能や性能を一言も説明していない。

テロップも、社名と車名が最後に出てくるのみ。

 

そして、実際にオフロードを走らせている。

クルマを汚している。

ピカピカの状態が一番なんだろうけど、違う。

この車は違う。そういう車じゃない、こういう車なんですよ、と強烈に主張しているような気がする。

 

俺は初めてこのCMを見たとき、感動した。

胸が熱くなった。

 

世界中にいる歴代ジムニーユーザーの期待に応えるため、並々ならぬ努力と情熱を注ぎ込んで挑んだ開発陣。

その魅力を伝える映像制作陣。

(すべて想像です)

 

 

本当に最高だ。

最高のクルマだ。

 

その想いは、納車から1年以上経過した今でもまったく変わらない。

毎日、乗るたび、運転するたびに感じる。最高だ。

燃費が悪かろうと、2ドアが不便だろうと、最高なクルマなのは間違いない。

こんな自動車は、近い将来、淘汰されてしまうだろうか。

それともいつか、電気自動車として生まれ変わったジムニーを、俺は見ることができるだろうか。

 

 

 

 

 

Nobody But Jimny

 

 

俺は、日本が世界に誇る小さな自動車に乗っている。