ジムニーjb64
納車から2年3ヶ月が経った。
今日は超独断と偏見による感想など、毒舌混じりにぶちかましてみようと思う。
まず、ジムニーとはどんな車か、というのは、もう割愛する。ググれ。
簡単に言うと、オフロードを走るためのクルマ。
未舗装路、林道、悪路。
それらを走るための設計がなされている。
では、舗装された一般道や高速道路はどうかというと、当たり前だが、いたって普通に走ることができる。
そう、いたって普通だ。
すごく普通。
乗り心地もとても良いと思う。
揺さぶられる感じが気持ち悪いとか、酔いそうなんて言う人もいるらしいが、そんなことも知らずにジムニーを購入したんだろうか。
まぁいい。
なぜ最安グレードにしたかというと、安いから。これに尽きる。
グレードによって内外装に多少の違いがあるだけで、走破性は「ジムニー」だ。
話が長くなりそうだ。やっぱりググってくれ。
「多様性」
ジムニーほど、所有者の個性が表れるクルマは他にないのではないかと思う。
リフトアップしてひたすら悪路走破性を求める者。
キャンプ装備を満載する者。
レトロカスタムを追求する者。
どれも楽しいし、どの所有者も幸せだ。
クルマによってライフスタイルが変化する。
「生活に彩りを」
そんな言葉を体現できるクルマかも知れない。
よし、なんとかここまではまともな言葉でレビューできているぞ、、、
しかしだ、もう我慢の限界です。
人それぞれなんだけどもね、俺がどうしても我慢ならんことがある。
ジムニーにではない。
その所有者だ。
ジムニーならリフトアップしてナンボやろ。
男ならマニュアルだろ!
どノーマルなんて、おもんない!
そんなことを言う奴が、ジムニーオーナーにどれだけいることか。
現状、俺のジムニーはオートマで、リフトアップする予定もない。
ノーマルの良さも特性も限界性能も知らずに安易にリフトアップしたくはないと思う。
当たり前だが、ジムニーの走破力は凄まじい。
先日、スタッドレスタイヤで山へ登った。もちろんノーマル車高。
未舗装のフラットダートだ。まぁそれくらい、まったくなんの問題もなくさらっと走れる。
林道の途中、脇道を発見した。下り道だ。
よく見ると、轍があり、どうやら重機のキャタピラの跡だ。
え、マジかよ。これ行けるかな…。
とりあえず行ってみて、怖くなったら引き返そう。
進んでみた。
道は狭く、徐々に急斜面になっていく。
時折、泥濘地に出現するデカめの石。
行けるところまで行こう。
ひたすら下っていった。
すると、開けた場所にでた。行き止まり。
長い首をもたげ、半開きの口から牙を覗かせた重機が、泥の山の上に座り、笑っていた。
急に、怖くなってきた。
うん、とりあえず、引き返そう。来た道を行く。
下りのときはそれほど感じなかったが、どうやら俺はとんでもない急斜面を降りてきたようだ。
俺は無事に登り、戻ることが出来るのだろうか。
4Hで登っていたが、タイヤが滑って空転することもあった。
体感で言うと、斜度は30度くらいだろうか。数メートル先が、もうジムニーの全高よりも遥かに高い。
ギアを4Lに入れた。
独特の機械音がうなりを上げ始めた。
改めて気づいた。
そう、こいつはただの軽自動車ではなかった。ただの4WDではなかった。
これが、真の姿だった。
小ぶりのスイカほどある石を乗り越え、泥の山を登り進んでいく。
路面状況を観察しながらゆっくりと登っていく。
果てしなく長い上り坂で、前後左右の車体の傾きを感じながら、なんで俺はこんなところに来てしまったんだという自嘲と同時に、ジムニーの真の姿、その凄まじい走破性に確信と感嘆と、なんだか、見てはいけないものを見てしまったようなそんな気持ちに包まれた。
「ランドクルーザーとジムニーなら、生きて帰ることができる。」
そんな言葉を、身をもって体感した。
無事に帰ることができるからこそ、悪路が楽しい。
これでスタックして動けなかったり、パンクしたり、ボディを凹ましたり、最悪ケガでもしたら、全然楽しくない。
そう、どんなに苦戦しても最後に勝つから楽しい。by仙道彰 (意訳)
本当に、素晴らしい車だ。
ノーマル車高でスタッドレスタイヤだったが、リフトアップしてマッドテレーンタイヤを履けばさらに走破性は上がるのだろうか。
しかし、俺はリフトアップについてはやや懐疑的だ。
重心位置は高くなり、横転する確率は確実に上がるだろうし、ローリングも大きくなると予想できる。
そもそも俺は頻繁に悪路に突っ込む訳でもない。
同サイズの、より悪路走行を想定したタイヤへの履き替えは検討中だ。
GRヤリスというクルマをご存知だろうか。
WRCで勝つために作られた車だ。
コンパクトで軽量なボディ。新たな4WDシステム。
1.6ℓ3気筒ターボエンジン、272馬力。最大トルク37.7kgf、車重1250kg(RCグレード)
こんな化物みたいな車をトヨタが作ったからおどろきだ。
ダートで砂煙を上げながら疾走するTVCMを見たことがある人も多いだろう。
俺はGRヤリスみたいにジムニーをダートでドリフトさせられたら面白いだろうなと思っている。ただ滑らせるのではなく、コントロールしながら高速でコーナーをクリアしていく、
「ジムニー、悪路走破」という言葉から、ゆっくりと路面状況を確認しながら前に進むSUVの姿を連想するが、俺はラリーカーみたいなジムニーを作りたいと思っている。
もともと車高も高いし馬力も小さいので限界はあると思うが。
これはあくまで、今現在の理想だし、すぐに飽きたり、途中で断念するかも知れない。
どうなるか分からない。
とりあえず、ドアスタビライザーのみアイシンDST-001に交換を済ませて、サスの動きを感じながら舗装路と未舗装路を走らせている。
車体の剛性感が増し、ロールも格段に抑えられる。コーナリングの姿勢もハンドリングも安定し、踏めるクルマになる。
ジムニーの足回り変更を考えている人は一考してみてはどうだろう?
ジムニーのラリーカー化計画は少しずつ進めていこうと思う。
Good luck.