イコンタ同盟の企み
気がつけば、このブログを開設してからすでに一年が過ぎていた。
そもそも、「イコンタ同盟」とは何なのか。
この名称は、インスタグラムで親しくしていた方とのやりとりから生まれた言葉である。
俺の「イコンタ愛」、と言えば大袈裟だが、イコンタというカメラに傾倒していた時期に、このカメラへの情熱なり愛みたいなものを表す言葉を探していた。「ライカ同盟」「偽ライカ同盟」「レチナ同盟」なんてあるから、イコンタ同盟でいいや。いや、なかなかセンスのよろしい。
これが始まりだ。
イコンタ同盟は、写真サークルでもなければ、イコンタを愛でる会でもないし、研究している訳でもない。コレクター集団でもない。
俺ただ一人。俺の別名みたいなもんだ。
スーパーシックス。
このカメラで、自分の日常や非日常を撮り、いつか、何年後か分からないがプリントしてアルバムを作れたらいいなと思っている。
誰かに見せるためではない。
存在した証を残すためではない。
写真とは独白である。
それはつまり数年後の自分への手紙でもある。
大事な人への手記でもある。
そして、まだ出逢う前の未来のアナタへの遺言かも知れない。
撮る人がいて、撮られる人がいた。
この関係に愛があったことを感じている誰かを、心密かに喜びながらあの世から蛇腹カメラのシャッターを切りたい。
そんなことを思っている。