イコンタ同盟

This is love.

6月

狂人セミイコンタで撮るのが楽しい。

 

蛇腹の展開も、ドレーカイル式距離計のピント合わせも、スーパーシックスで身に染み付いている。

 

と、思っていたら大失敗をした。

 

巻き上げノブの横に、シャッターチャージ可能になったら赤に切り替わる印がある。

 

それで巻き上げを止めて撮っていた。

現像してビックリ。

すべて二重露光していた。

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赤窓を見て巻き上げるのが基本なのに、こんな大事な初歩的なことを疎かにしていた。

こんな調子で2本を気持ちよく撮ったものだから、当然2本とも二重露光している。

 

なんてこった。

 

しかしまぁ、撮ってすぐに現像して気づいて良かった。

 

最近のイコンタ同盟は、どうやら目指すゴールはまだ分からんが、とりあえず進む方向だけは決めた。

 

撮る、現像、撮る、現像

の繰り返し。

 

プリントは、イコンタで100本撮ったら集中してとりかかる。

 

100本???

 

いや、50本にしとこうか?

は?

 

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この本をすすめられ、読んでいる。

とても勇気が湧く。

自分が信じてきたことが間違っていなかったんだと確信した。嬉しかった。

 

「写真」という言葉が意味するもの。

真実を写す、と書くけれど。

それは誤訳であるとも言われている。

 

たしかに、誤訳かも知れない。

けれど、撮る人と撮られる人の間で交わされる無言や多言の心のやりとりも写る。

撮影者の心も被写体の心に反射して写るはずだ。

それは、「真実」と言っても間違いではなかろう。

 

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国産のモノクロフィルムも復活する。感謝。

 

俺が所有するカメラは、どれも古い。

なぜそんな古いカメラばかりを選ぶのか。

理由は自分でもよく分からないが、ひとつだけ分かるのは、カッコイイから。

 

カッコイイと思う理由なんて分かる訳もなく、恋の相手のどこが好きなのかを聞くくらい野暮である。

 

まぁいいや。

 

この古いカメラで一体何を撮るのか。

それが問題。

 

ではない。

 

何を撮ってもいいに決まっている。

 

俺が選んだ被写体。それが写った写真がつまらないと感じる人もいるだろう。

 

自分でも、なんでこんなもん撮ったんだと思うこともあるのだから、それが普通だと思う。

 

三者に評価され意見を聞くことは、とてもいいことだが。

 

しかし、第三者ごときに一体何が分かるというのか。

 

それぞれのカメラやレンズにふさわしい被写体など、定める必要はない。

そんなものは、ない。

 

でも古いカメラや古いレンズで、古いものしか写せない若しくは写さないのだとしたら、それは変な話だ。

 

雰囲気のある写真とは一体、何だろうか。

 

 

 

被写体をど真ん中に持ってきて、正々堂々とシャッターを切ればよろしい。

 

謎々観念自己表出芸術もどき写真よりも、素直に撮ったあなたの写真の方が、よっぽどゲージュツしているのだ。

とは、日沖氏の言葉。

若きアラーキーも言っていた。

 

 

かなり久しぶりにカラーで撮ってみた。

 

現像、プリントできたら、また掲載したい。