531
イコンタ同盟に新たなカメラがやってきた。
Super Ikonta 531
何度か記事に登場している、インスタで知り合った友人から譲り受けた。
彼は、山梨に住んでいる狂人である。
「ロイさんに使ってもらった方がこのイコンタは幸せ」
その言葉に甘えて、いただいてしまった。
Tessar 7cm F3.5
開放f値が3.5
これを凡レンズだと言う人はいないと思うが、いるとしたら暗がりでばかり撮影する人か、明るければ明るいほど良いレンズだと思っているボケた難解な写真を撮りたがる方々であろう。
写真は引き算だなんて言う人は、分かっていない。
引き算でも足し算でもなけりゃ、かけ算でもわり算でもない。
意味深哲学風写真なんぞ、芸術でも表現でもない。
下手くそ。
写真は写真でしかない。
まぁいいや。
ボディの整備が行き届いていれば、8分の1秒でも難なく切ることができる。
狂人イコンタは全速、当たり前のように切れる。
ちょっとくらいブレててもいいじゃない。
このイコンタは完璧。
スーパーシックスと共に、俺の眼と共に、たくさんの人や景色を見ることになるのだろう。
ライカと一緒に持ち出したくなる。
中判フィルムで16枚撮影可能。
こんなに素晴らしいカメラ、買おうと思えばそれなりの出費がいる。
それを無償で譲ってくれた狂人。
やはり、どこかおかしな人だ。
531で撮っていて思うのは、やはり非常に軽快に撮れるということ。
ファインダーも見やすい。
気軽にシャッターを切る。
スーパーシックスであれば11枚しか撮れない。
5枚の差だが、これが大きい。
カメラをコレクションする趣味は持っていないが、「イコンタ同盟」という言葉が引き寄せた縁だと思っている。
世の中には「ライカ使い」と呼ばれる人達がいるが
ボディは○○、レンズは・・・で、絞り***シャッタースピード###
「ライカ使い」には、こういう説明をしないと自分の写真に自信が持てない人が多いようだ。
自分が撮っているものにすら興味がない奴らの撮影データにはあまり興味がない。
レンズについての考察もそうだ。
考えるよりも、写真を楽しめばいい。
ということで、真の「イコンタ使い」なんて称号を目指す訳などなく、変わらずマイペースで撮っていく。
531で2本撮って、現像しよう。
プリントは今のところ挫折という名の休憩中である。6×6ネガキャリアがないことを言い訳にしている。
言い訳できないように、自作しようと思っている。どうにかなるだろう。
良いのが焼けたら、山梨で平和に暮らす狂人に送りつけてやる。
先日、ズミタールを入手したばかりで誠に惜しいのだが、しばらくは空も緑も猫も中判でのみ撮ろうと思う。
6月1日は、写真の日らしい。