イコンタ同盟のライカとネッター
現在、金の亡者である俺は、がらくたカメラを売り飛ばしてゼニに変えようとしている。
ゼニ貯めてライカM2買うんや。
前の記事で、ライカ使っても良い写真は撮れないと書いた。結局は人の眼と腕だ、と。
そんで今日思った。
300円カメラで良い写真撮れないのは、カメラやレンズのせいではない。おめーの実力。
つまり、ライカ使ってもダメな奴は何使っても同じじゃボケー!!!!
失礼。
か?
以前、ヤフオクで手に入れたジャンクカメラはやはりジャンクでしかなく、いくらカメラジャンキーの俺もジャンクカメラを前にするとマジでジャンキーになるるらら。
だから、捨て値もしくはボッタクリ価格で売ろうと思って最後に遊ぼうと、セミネッターを手に取った。
そうそう、コイツは、シャッターも絞りも他も問題はない。レンズもまぁ、そこそこの状態。
ただし、このカメラの生命線とも言える赤窓が動かない。
動くには動くが、全力の握力と腕力でやらないと動かない。
こりゃあダメだ。
フィルムも入れたのに、それ以来、ほったらかしにしていた。そんな困ったカメラ。
ふと思い立ち、いつ買ったか分からない556スプレーを赤窓のスライドの金属部分に吹きかけてやった。
少し動いた。
ホコリやサビをガシガシとこすり、もう一度556噴射。
ジャリジャリ、、と小さな音をたてて、割とスムーズにスライドできた。
さらに汚れを取って556ぶっかけたら、超スムーズに動いた。
ふ
ふふふふ、
ふはははははははははははははははっ!!!
俺の勝利だ。
喜べ!命拾いしたなネッター君!
今日から君を友と呼ぶぞ!
とまぁ、そんなことを独りで言っていた。
このカメラは6×4.5で、距離計もないのでピントは目測という名の推測で合わせなけりゃならん。被写界深度メモリもないし全然分からん。
しかし、ジーンズのケツポケにも入るそのコンパクトさが気持ちいいゆえ手に入れたのであった。
いきなり一軍に昇格したNETTAR 515
レンズは7.5cm F4.5という、丁度いいお気楽脱力中判カメラ。
レンズやシャッター機構に影響の出ない可動部分にも556を吹いてやった。
蛇腹の繰り出しも折りたたみも、よりスムーズになった。メチャクチャ気持ちいい。
折りたたむときの蛇腹の、グニュゥッていう感触がたまらんぜ。
セミイコンタが欲しくなってきたぞコノヤロー。
蛇腹に、野球のグローブ用クリームを薄く塗り、潤いを与えてやる。
金属部品も軽く磨くと、輝きを増した。
なんだか、急に可愛らしく思えてきた。
実用に徹したM2を買うなどと言っておきながら、やはりノスタルジー全開のイコンタ同盟の夏が始まるのである。