クルマとライカ
私ごとではあるけど、この度、クルマを買い換えることにした。
新型ジムニー、JB64型である。
2年程前にジムニーに興味を持ち、現在の愛車にガタが来たところで新型の登場。
今しかない。
カミさんには、以前からジムニー欲しいジムニー欲しいと言っていたので、すんなり了承を得ることができた。
下位グレードのものにした。
グレードによって内外装の違いがあるだけで、エンジン性能や駆動方式は同じである。
上位グレードにはオートエアコン、オートライト、LEDヘッドランプ、フォグランプ、キーレスエンジンプッシュスタート式を標準装備。さらには標識認識機能や自動ブレーキサポートまで。
下位グレードのXGは、キーをひねって始動する。
エアコンも昔ながらのダイヤル調整。
ライトはマニュアル操作。
一見すると、新型なのに、新型の機能を装備しなければ買う意味がない、もったいないと思う人もいるかも知れないが、私にとっては全く問題ない。全く必要ない。
自動ブレーキもオートライトも信用していない。
カメラは電子化、自動化し、便利機能が増えたぶん、カメラは大型化、家電化して魅力を失っていった。
魅力ゼロに等しい。
使用者が介入する部分が多ければ多いほど、操作は複雑で面倒だが、だからこそ面白いのではあるまいか。
介入できなければ、自分でやっていないのと同じ。機械まかせで写真を撮ることになる。
人間が考えるのは構図だけ
と、ネット上でも何度も見た。
構図も人工知能に任せとけば、いい写真撮れるよ。
高級デジカメをありがたがっている人を見ると、頭おかしいとしか思えない。
これが俺の愛機!とかいって3年しか使わないデジイチを紹介するヤツを見ると、こいつ、頭悪いのかと思う。
安心してください。
頭悪くて頭おかしいのは、私のほうです。
話をクルマに戻そう。
オートライトやオートエアコンは快適だろうけれど、そのぶん、僅かではあるが重量も増し、バッテリーへの負荷も増えるはずだ。
プッシュスタート式は、ワクワクしない。
色気がない。
キュルルル ブォォォォオオン!
カメラで言うと、巻き上げレバーがなくなってしまったのと同じくらい色気がない。
「作法」は大事だろ?
自動ブレーキやクルーズコントロールも現代においては必要な装備かも知れないが、そんなもんは、あてにしてはならない気がするし、そもそも信用していない。
私は、ジムニーという性能・走破性を買うのだ。
数年後、JB64がマイナーチェンジのタイミングで法的に自動ブレーキが義務化されるかもしれない。
しょーもないもんを義務化される前に買う俺の完全勝利である。
以前から、冠水、地震など災害時のことを考えていた。
少しでも脱出したり、救助に行ったり障害物を乗り越えられる可能性が高いクルマ。
コンパクトボディ、縦置きFRレイアウトエンジン.ラダーフレーム、機械式副変速機、パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンション
初代から受け継ぐメカニズムだ。
新たにブレーキLSDトラクションコントロールも標準装備している。
なにより、現代の車にしては異様なほど角ばっている。
私は、丸目のクルマが好きだ。
いま乗っているミラジーノも丸目、黄色フォグが付いている。
ジムニーも丸目。オプションで黄色フォグを付けた。
納車が楽しみだ。
はて、百何十マンもするクルマの購入を快諾してくれたカミさん。
ライカぐらい、軽くオッケーしてくれるだろうか???