イコンタ同盟

This is love.

ストラップの話

皆さん、素敵なカメラライフを楽しんでいるだろうか。

 

お気に入りのカメラを持って、近所を散歩したり。

家族や友人や恋人と、旅行したり。

日帰りでも楽しいよね。旅行したい。

 

さぁ、そんなとき、カメラは何台持っていく?

レンズは何本?

 

特にフィルムカメラを楽しんでいる人。

当然、フィルムも持っていくことになる。現地調達する人もいるのかな。

 

2年程前に、夫婦で熱海に行ったとき。

私はまだまだフィルムカメラ初心者。

フィルムを何本持っていくのか、レンズを何本持っていくか。考えるだけでも、とても楽しかった。

そのときのセットは

Nikomat FTN(現在故障中)

Nikkor Autoの28mm,50mm,135mm

広角から中望遠まで3本

 

だって、何が起こるか分からないじゃないか。準備万端!!!

 

 

実際、重い、かさばる、楽しい、重い、かさばる、たの… 

重い!かさばる!くたばる!

非常に疲れた。

しかも、旅行に来ているのに、私は撮影に夢中。

レンズ交換もする。フィルムも入れ換える。

撮影するために旅行したみたいになってしまった。

 

いいか、世の男性諸君。

いくら美しい奥さんを写そうと思っても、奥さんとの旅行を、ちゃんと一緒に楽しまなきゃダメだ。

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃

 

 

カメラ好き 写真好きの女性も気をつけた方がいい。

 

ファインダー越しの世界に夢中になり、ハッ!と我に返ると、相手はすでにいじけているかも知れない。

 

1セットでもじゅうぶん、イケるもんだ。

 

去年の夏、石川県は能登半島に行った。

イカを持って、パチパチと軽やかにシャッターを切るつもりでいたが、、、

 

ネットで注文していたフィルムが届かない。旅行の前日になっても届かない。

一応、ライカには5枚だけ撮ったフィルムが入っている。残り31枚撮れる。

じゅうぶんか?ホントに?大丈夫か?

現地調達か?なんて思いながら、もう一度フィルムストック用ボックスを除くと…

 

モノクロのブローニーが3本ある。

 

んー。

 

イコンタならば

11枚撮れる×3

=33枚

つまり135フィルム約1本分。

 

よし、やったるか。

 

ということで、一応ライカペンタックスESPIO(カラーネガ残り10枚)とイコンタを持って行こう。

 

結局、3台持っていくことになった。

 

ESPIOは奥さんに持たせて、私はライカで軽やかにシャッターを切った。

 

いや、その予定だった。

 

なぜか、ライカはあまり使わず、イコンタばかり使った。実質、使ったのは1台のみ。

 

イカとは全く異なるカメラ。

使い心地はとても良かった。

 

 f:id:ikonta_doumei:20180206150725j:image

 

もちろん、初めて使う訳ではない。

操作法だって心得ている。

 

だが、こんなにも楽しい、こんなにも心踊るとは思ってもみなかった。

 

 

「これが、これこそが、カメラだ…」

 

私は、ひそかに感動していた。

 

夫婦二人きりの旅行。

このカメラが、イコンタが、「写真」を、「旅」を、「夫婦」を、教えてくれた。

 

我ながら大袈裟だと思う。

一体、何がそこまで思わせたのか。理由は分からない。

しかし、ひとつ気づいたことがある。

 

それは、ストラップ である。

 

イコンタに付けているストラップは、妻にプレゼントしてもらった物だ。

一眼レフ用の本革製で、私の名前入り。

 

確か、3月のホワイトデーに貰った。

しばらくはニコンFに付けていた。気分でライカに付けたり外したりを繰り返していたが、どうもシックリこない。それに、正直なところ、名前入りというのが、少し気恥ずかしかった。

どうせなら、アルティザン&アーティストの革ストラップが良かった、なんて思っていたのだ。

 

その頃、イコンタにはストラップを付けておらず、Zeiss Ikon純正の本革ケースを探していた。が、なかなか見つけられないままでいた。

 

旅行の前日になって、初めて、急遽、イコンタに取り付けた。

純正ケースにこだわっていたのがまるで嘘みたいに、とてもイコンタに似合っている。

 

 

首から下げてもバランスが良く、色合いもバッチリだ。

 

ただそれだけの話である。

だから何だ と言われればそれまでだが。

 それ以来、私がイコンタに、「愛」とか「写真」とか「何か」を感じるようになったのは、確かである。

 

ちなみに、このブログで「愛」を連呼しているが、普段から言っている訳ではない。

 

 カメラに対するそれぞれの思い入れや思い出があるから、人のカメラを見るとき、同時にストラップも見てしまう。

f:id:ikonta_doumei:20180206151206j:image

f:id:ikonta_doumei:20180206151241j:image

イカにはやっぱり細い革ストラップを付けたかった。

Fにはイエローだな。

 

まだ手に入れてもいないM2に、どんなストラップを付けようか迷っている。