私が単焦点レンズを使う理由
2月になった。
「逃げる月」とも言われる。
俺は一体、何から逃げるのか。
ファインダー越しの私の世界へ。
自分の中へ。
冷静になんかなるな。熱中するのだ。埋没しろ。
傍観しながら暴漢するのだ。
単なる息抜きや現実逃避ではない。
これは、偉大なる逃避であり、現実世界にとどまるための手段である。
鬼は外、福は内。
違うな。
外を鬼で溢れさせてはいけない。
外にも福が、あなたにも福が、幸福が、たくさんあるように。
バレンタインデーに押し寄せる私のファンからも逃げなくてはならない。
チョコレートやお菓子は随時受け付けている。
ファンレターの代わりに、撮影済みのフィルムを送ってくれてもいい。あなたが見てきた景色を、私にも見せてほしい。言葉で綴るよりも、お互いを知ることができるかもしれない。
モノクロフィルムばかり使っているが、先日、久しぶりに過去に撮りためたカラー写真を見てみた。
我ながら、いい写真だなと思った。
モノクロ写真ばかり見ていたので、カラー写真がとても新鮮に感じた。
夏
熱海
ああ、いいなあ。
自画自賛だと人は笑うかも知れないけれど、それでもいい。自分で納得できる写真が撮れるのは、とても嬉しい。
一応、カメラ・写真のブログなので、定番ネタでもある「私が単焦点レンズを使う理由」について語りたい。
というのは嘘だ。
描写力、明るい、足で撮る
そんなことは語り尽くされている。
みんな素直じゃない。理由はカンタン。いや、そもそも理由なんて必要か?
いっぱい種類があるから、アレコレ試したくなる。いっぱい欲しくなる。
「今日はコレで撮って…いや、やはりコッチの方が…」と、選ぶ楽しみがある。それにカッコイイ。それだけ。ワハハハッ!
今日はコレ1本で と、縛りがある方が楽しかったりする。
たぶん単焦点レンズが好きな人は、縛られるのが好きな人。縛られたぶん、「開放(解放)」で撮りたくなってしまうんだ。薄暗いところならオッケーよ、ふっふっふ。