蛇腹
ライカのことばかり書いているが、もちろん、イコンタでも撮っている。
今までイコンタで撮ったのは
カミさん
近所の景色
隣の犬
地元の高校生
公園の親子
女子高生3人組
「写真を1枚撮らせてください。」
その一言を発するのにどれだけ勇気がいることか。
女子高生3人組は、駅ビル屋上で、ジャンプしたり踊ったり、なにやら動画撮影をしていた。何回も撮ってはケラケラ笑いながらチェックしていたので、YouTubeにでも投稿するのだろうか?
撮らせてくださいと言ったら、え?マジですか?いいんですか!?お願いします!
と、若さ溢れる元気な返答だった。
「じゃあ、さっきみたいに、楽しくジャンプしてるところがいいです!」と言ったら快諾してくれた。
勇気を振り絞って許可を貰ったのに、近くにいたデジイチおじさんもスッとやって来て、ジャンプしたところを高速連写していた。。。
私はイコンタでシャッタースピード1/100…。絞りはf11かf8だったと思う。
「く、くそう…」
とは思わない。
まだ現像もプリントもしていないが、いい写真が撮れたと確信している。
もしかしたら手ブレているかもしれない。女の子の誰か、手先や足先がフレームアウトしているかもしれない。
それでもいいのだ。
実はイコンタは2台持っている。
もう1台は、521/2である。
こちらはSuperではない、つまり距離計なしの6×9 Carl Zeiss Jena Tessar 10.5cmF3.5付き。
距離計がない分、スッキリしたデザイン。
ファインダーがカッコイイ。
当然、目測で撮る。カラーで風景撮り専用にしようか。
(バルナックライカ スタンダード欲しい)
ところが、コイツは今故障中。シャッターが粘っている。ヤフオクの怖さを思い知った。
いずれ、修理に出してやろうと思う。
中判カメラはデカイ、重い。
そう、思っている人がいるかも知れない。
デカイ重いに当てはまるカメラは、ごく一部かも。
イコンタは、見た目よりもずーっと軽い。蛇腹に穴があいたら…?
大丈夫。蛇腹を張り替えてくれる職人さんだっている。
見た目は、ザ・クラシックカメラ。骨董品。だが、使う気になればいつまででも使える。
セカセカとスペック論争に声を荒げ、新モデルが出れば飛びつくヤツらの横に立って、悠々とかまえ、蛇腹を繰り出し、静かにカチッ…とイコンタのシャッターを切る。そうして、ヤツらの時間感覚に1つの小さな句読点を打ってやるのだ。
蛇腹カメラ、いかがですか?