イコンタ同盟

This is love.

愛 写真

写真を愛している。

 

他人が撮った写真を見るのも好きだが、やっぱり、自分で撮った写真が一番好きだ。

 

誰だってそうじゃないんだろうか。

なぜなら、そこには自分が愛している人や景色やモノ。瞬間的にだとしても、「愛」を、若しくはそれと似た「何か」を感じたものが写っているはずだ。

 

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This is love.

 

 

「まだまだ修行が足りない」

 謙遜しなくたっていい。他人の写真を見て落ち込む必要もない。「個性的」と言われる、型にハマりきったジャンルの写真など撮れなくていいし撮らなくていい。

あなたの写真には、あなたの愛が、光と共にフィルムに記録されているじゃないか。

心配しなくてもいい。その時の気持ちを忘れてしまったとしても、写真を見れば思い出す。

 

眼球が、瞳が、人差し指が記憶している。

 

私はデジタルカメラはひとつしか持っていない。姉にもらったコンデジLUMIXのみ。

レンズはLEICA VARIO ELMAR

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これよりも超絶性能を持つデジカメはゴマンとある。

同じくLUMIX LX100も、一度店頭で触ったが、とても良いカメラだと思った。

FUJIFILMのXシリーズも良いなと思った。

だが、猛烈に欲しいと思えるデジカメは、ほとんどない。

なんて言いつつLEICA M10欲しい。

デジタルライカって一体どんなモノだろう という興味。

 

最近のデジカメの傾向として

フラッグシップモデルと言われるカメラは、 よりアナログに、つまりフィルムカメラに近づいている。外観だけでなく、操作感まで。

以前であれば、軍艦部にモード選択ダイヤルがあり、細かな調整はMenuボタンを押して、何層かのウィンドウの中で設定していた。

現在、一部ではあるがコンデジでさえも、軍艦部のダイヤルはシャッタースピード。巻き戻しクランクにはISO感度設定ダイヤル といった具合である。

メーカー側は「直感的な操作」を謳っている。

個人的には大変喜ばしい。

が、それはフィルムカメラを使っている私だからである。

フィルムカメラを触ったことのない、私よりも若い世代の者達は、「直感的な操作」を理解できるであろうか?

 

とはいえ、

LUMIX LX100なんてホントに凄い。メーカーの熱意すら感じる。

FUJIFILMのXシリーズにはフィルムシミュレーションなんてのもある。

SONYはフルサイズミラーレス機を世に送り込んだ。ミラーレスPEN Fなんていう往年の名機を、名前だけではなく操作感まで満足のいくよう仕上げ、復活させた粋なOLYMPUS

孤島で独自の進化をし続けるRICOHのGR、SIGMAのDPシリーズ。

 

ミラーレスカメラとコンデジは戦国時代を迎えている。

 

NikonCanonは、小型カメラの分野では完全に出遅れ、もはや入り込む余地すらない印象である。

 

だが、これらのために貯金したり、ローンを組んだりする気には不思議とならない。

 なんでかなぁ。

まぁ宝クジでも当たれば買うかも知れない。

 

私は写真を愛している。

特にフィルムカメラで撮られたもの。

フィルムを現像してプリントされたものを。

 

アラーキー曰く

同じ「現像」って言葉を使うみたいだけど、フィルムを自分でプリントするのと、デジタルデータを修正していくのとでは絶対的に違う。プリントには現像液とか転写液とかの酢酸のニオイや、手を汚したり濡らしたりする触感がある。自分で現像液を溶いて、液につけてると、印画紙にモワーッと浮かび上がってくる…。あのときの気持ちの良さったらないんだよ。写真っつーものには、そこんとこも含めておきたいなって気持ちがあるんだよなァ。そういうふうにね、写真には少し不可思議なことがないとつまらないってアタシはいまだに思ってるんです。

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   荒木経惟『いい顔してる人』より引用

 

フィルムを色々試してみるのも楽しい。

デジカメで言うなら、センサーを丸ごと取り替えるようなもんだ。

以下、愛用のフィルム達。

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まちがえた

 

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FOMAPAN400

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NEOPAN100ACROS

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Rollei RETRO 400S

あと、TRI-Xくらいか。

トライXは、やはり と言おうか、ザ・モノクロ写真!といった感じ。

フィルムの特徴を語るには経験も知識も浅いので控えよう。

FOMAPANとACROSがずっとお気に入り。安い。これは大事なこと。

対照的なフィルムだけど、どちらも好きだ。

 

露出×レンズ×フィルム×印画紙

大まかに言うと、この組み合わせが「写り」に影響する。たぶん。

あともうひとつ。 それは、愛。

 

カメラとは、愛を撮るためのものでもあり、被写体に愛を撃つための、愛を投げるためのものである。

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LOVE HUNT

 

手元の武器をとれ。

 

装填しろ。弾は36発。

数撃ちゃ当たるなんてこと言ってたら、一発も当たらんぜ。ファインダーの中の目標を確認したか。息を止めろ。

狙え。

写真を撮ることを自意識し、撮られることを他意識させるのだ。

 

緊張しろ。

手の震えを抑え込め。

下手クソでもいいから、ありったけの愛を、オマエの愛する人に投げ続けられたら、それだけでいいのだ。私は写真を愛している。

 

撃て。